| 11thアルバム モーメンツ/MOMENTS VICJ-60554/3,045円(税込)/2000年2月2日発売 |
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| <参加アーティスト> 国府弘子(pf.) 他 |
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| 国府弘子11枚目のアルバムは日本では初のベスト盤。 国府弘子自身が1枚目から9枚目からのアルバムの中から選んだバラード集です。 新曲「HORIZON」(地平線)、映画バクダットカフェより「コーリング・ユー」 そして、映画海の上のピアニストから「愛を奏でてを」アレンジャーに大坪稔明を迎えて新たに収録。 地平線は99年10月に行った三井コラボレーションin ジャパン、 国府弘子サウンドスケッチでの北海道の為に書いた曲。 詩人の谷川俊太郎さんが素敵な詩をつけてくださってます。 国府弘子バラードベスト集“Moments”について 国府弘子99年秋の「Piano Letter」で私のオリジナルアルバムは10枚になりました。 歌詞のないピアノミュージックというジャンルで、毎回ほとんどを自作の曲で書き下ろし、 コンスタントに発表し続けてこられたのは本当にラッキーな事で、これは“ヒロコ節”を一緒に口づさみ、 励まし続けてくれたレコーディングスタッフや国内外の最高の演奏仲間たち、 そして誰よりも私の創る音楽を聴いてくれる人達のおかげ。本当に感謝してます。 かれこれ10年以上、ライブやコンサート活動でそれらを演奏するうちに、 最近は過去の古いアルバムに収録した忘れかかっていた曲などもリクエストされるようになり、 うれしい驚きでいっぱいです。 改めてデビューアルバムからじっくりと聴き直すうちに、 バラードばかりを集めたベスト盤を出す、というアイディアが出てきました。 ステージではエネルギッシュなレパートリーをお聞かせする事の方が多い昨今ですが、 アルバムの中にはアコースティックピアノならではの 暖かい、美しい響きを生かしたバラード曲が随分たくさんあったんですねえ(自分でもびっくり)。 今までにアルバムで聴いてくれていたという方も、 こういう形でまた新鮮な気持ちで聴いてもらえるのではと思いますし、 国府弘子初心者の方にもまさにうってつけの入門編。 まだまだこれからもピアノで大暴れする(?)予定のコクブですが、 ここらでちょっと、今までのヒロコ節が生まれてきた、 あの一瞬一瞬の“Moments”を振り返ってみようかなと思います・・・皆さんと一緒に。 The Horizon 〜地平線〜 このアルバムのための新作のバラードです。 ステージでの初演は99年秋の札幌Kitaraホール、バンドは弦カルテットを加えたスペシャルユニットでした。 詩人の谷川俊太郎さんがこの曲のためにオリジナルの詩を書き下ろしてくれ、 彼自身と永作博美さんが曲に合わせて朗読をしたそのステージはとても感動的なものでした。 淡々と営まれる生命の繰り返し、そしてその中のいくつものドラマを静かに見つめ、 包容してくれる壮大な自然・・・そんな感じの曲調です。 In Your Arms(「Point Of No Return」) 寒い夜、おうちの中で、暖炉の前で、安心しきって、 好きな人の腕の中でうっとりしている幸せなひととき・・・そんな曲です。 久しぶりに聴いてみると我ながらいい曲だなあとしみじみしてしまいました(笑)。 ストリングスオーケストラのアレンジは当時の新しい挑戦でしたが大成功、 ゆったりとくつろぐ冬の夜に改めてぜひ聴いてほしい曲です。 Essence (Bridge)エキゾチックな南の島でハンモックにゆられている・・・ 聞いたことのない鳥の鳴き声、見たことのない異国の花の色、 そしてうっとりするような未知の香りを運んでくる風。 眠っているのか起きているのか、ぼんやりと身をゆだねてまどろむ時間。 無国籍なベースラインのシーケンスにのせて、ゆったりとリラックスした不思議なメロディは繰り返されます。 音楽であなたにアロマテラピー効果をもたらすことも、もしかしてできるかもしれないなあと思える曲。 Somewhere in Time (Heaven and beyond) ソロピアノ用のレパートリー。 初めて出会った人なのに、なんだか懐かしい想いが込み上げてくるのはなぜ? 昔、うんと遠い昔、逢ったことのあるような・・・。 そんな風な、ちょっとファンタジックな胸キュンのバラード。 同名の恋愛映画があって、タイムスリップした主人公の劇作家が はるか昔の時代の女性に恋をしてしまうストーリーでした。 現実でもありますよね、 きっと前世で何か深い縁があったんじゃないかと思わせてくれるような人との出会いって。 Etude (Heaven)バラードというよりクラシカルな“練習曲”といった感じで作りました。 モーツァルトの「きらきら星変奏曲」のように、 シンプルでかわいらしいテーマがだんだん変化して複雑な変奏曲になっていくのですが、 クラシックのピアノやギターをレッスン中の人に弾いてもらえたらうれしいなあ。 ギタリスト天野清継さんとのユニット“ヘブン”の為に書いた曲です。 Over The Sevenseas(「Globe Trotting With Hiroko Kokubu」 コクブ版“処女航海”。 バラードというよりは力強い曲調ですが、 7つの海を越えて航海を続ける雄大なすがすがしさを感じてもらえたらうれしいです。 88〜89年頃「CNNデイウォッチ」という アメリカのニュース番組のエンドテーマとして夜の深い時間に毎日流れていた事もあり、 今でも意外とリクエストの多い曲。 当時この番組で、私は何とニュースキャスターを務めておりましたので、 後生に残るマヌケな言動をテレビで目撃してしまった人もいるかもしれません。 (それにしてもテレビ朝日も勇気ある人選でしたねー。) Gone(「Light and Colour」) 逝ってしまった者への想いをこめて。 このメロディをアメリカでの一番の友でもある名ベーシスト、エイブ・ラボリエルにプレイしてもらう時、 音楽で何を語りたいか、なんていうテーマについていろいろとしみじみ話し合ったのを思い出します。 エイブは素晴しいテクニックを持ったプレイヤーであると同時に本当に深い“愛”を表現してきた人。 彼のおかげで私も、随分そういう影響を受けたと思う。 この曲を録り終えて日本に戻ってみると、18年かわいがっていた愛猫“ゴン”が天国へ旅立っており、 タイトルには二重の意味が込められています。 Sunset Beach (Diary) このベストバラード集の中では一番最近のアルバム「Diary」に収められています。 まさにバラード中のバラード、97年〜98年のロサンゼルス滞在中の作品で、 夕陽に照らされて砂浜を歩きながら、火照った肌に涼しい潮風がすうーっと心地よく、 冷たいローションみたいにしみこんでくる・・・そんな情景を浮かべて下さい。 人のいなくなった夕暮れ時のビーチは、 ローラーブレードやビーチバレーでにぎわう昼間の西海岸の喧騒とうって変わって何ともメランコリックでした。 歌詞がないのになんだかしみじみと歌っているような、情緒漂うレコーディングになったと思います。 Playing Love(by Ennio Morricone) 2000年お正月に公開された映画「海の上のピアニスト」の中で主人公の“1900”が奏でたピアノ曲。 エンニオ・モリコーネが音楽を担当、というだけで私には期待の映画でしたが、 彼の作る郷愁に満ちた美しい音楽のみならず、 主役ティム・ロスの演じる憂いに満ちた無垢なピアニスト像も本当に胸を打ちました。 物語はファンタジックな一種のおとぎ話ですが、 衝動にかられて即興の演奏で感情表現するしか術を知らない、ある種天才、 そして不器用な彼の描写は、演奏家のみならず音楽ファンの皆さんの心をきっと打った事と思います。 Lady Moonlight(「More Than You Know」) 87年のデビューアルバムはスリル満点の一発録り。 亡きトコさん(日野元彦氏)の名サポートですごく思い出深い作品になりました。 この曲は本多俊之さんのソプラノサックスとのデュオですが、 かぐや姫が月に帰っていくイメージのシンプルなテーマを繰り返しながら インタープレイで自由にやりとりしています。 アメリカのライブツアーで演奏するたびにアチラの人々に評判がよく、“かぐや姫”ってどんな話?と聞かれては 必死に英語で「昔々おじいさんとおばあさんが・・・」とやりましたっけ。 Once and Forever(Pure Heart) 自分の過去のアルバムの中でも特に好きなものは5作目の「Pure Heart」。 この時のメンバー、エイブ・ラボリエル(Bass)、アレックス・アクーニャ(Dr)、 オスカー・カストロネヴィス(Gt)らとは一緒に海外でのツアーに出たり、 来日するたびに旧交を暖めたりしています。 彼等は本当にいろいろ私の音楽に栄養をくれました。 ちょっとブルーなスロー・ボッサのこの曲も、演奏する度にその時その時の想いがこもる大好きな曲のひとつ。 Happiest You (Pure Heart) 友達の結婚のお祝いの曲、という気持ちで作ったラブバラードです。 “今までいろんな事があったけど、本当の幸せを見つけた今日の貴女は誰よりもキラキラ輝いてる・・・ おめでとう、ずっとずっと幸せにね。” こんな気持ちで作りました。 エンディングのギターソロを弾いてもらった二枚目ギタリストのマイケル・ランドウいわく 「ヒロコ、結婚ってそんなにいいもんじゃないよ、オレは少なくとももうこりごりだね」なんて 憂いに満ちた顔で言っていましたが(笑)。 それはともかく、私はこの曲で何人もの友人のウェディングパーティを盛り上げてきました。 お友達の結婚式で弾いてあげて下さい。 Apres l'Amour 〜Missing You〜 (Diary) キャンドルの灯が燃え尽きたのも気づかず息をすることも忘れて眠ったそれは美しい死のような静寂の時間。 安心しきって、満ち足りて。 目覚めたときからまた旅が始まるというのに。 永遠に続く想いというものを・・・時を超え、距離を超えて変わらない想いというものを・・・ ずっと探し続けて焦がれ続けてまだまだ旅は終わらない。 Night In Capri(「Point Of No Return」) イタリアはカプリ島に旅した時に浮かんだメロディをモチーフにしてできたロマンチックな曲です。 白い壁と石畳の街をそぞろ歩き、ニンニクとオリーブの香りにうっとりしながら海辺に降りていくと、 恋人たちの優しい語らいが音楽のように、歌うように、砂浜から聞こえてきたのでした。 それが少しずつ高くなっていく波の音にかき消されていく、という南の島の夜の感じを ピアノとストリングスでドラマチックに表現したくて、 弦のアレンジにもすごく凝りました。 イタリアでこの曲を愛聴してくれている人達がどうやらいるらしく、すごくうれしいです。 Calling You バクダッドカフェの挿入歌です。 「バクダッド・カフェ」は不思議な雰囲気の映画でした。 淡々とした描写の中に人の情感がにじみ出ている、そんな感じでしたが、 全体に流れるあのメロディ、後にホリーコールがヒットさせた名曲です。 ♪I〜am calling you〜♪というフレーズが妙に耳について離れなかったのを覚えてます。 今までもピアノソロのコンサートなどで時々弾いてきましたが、 あきることが全くなく、毎回豊かなイメージをかきたててくれます。 |